さえずり月
ふたご座の月
さえずり月の傾向
さえずり月は、朝の鳥の声です。長い歌ではなく、短い声が何度も行き来する。ふたご座に月がある人の内側も、この往復でできています。
ひとつのことをじっと抱えるより、あちこちに触れて、そのあいだを行き来しているときのほうが調子が出ます。話しながら考えがまとまるのもこの月の特徴で、黙って正解を持ってから口を開くのではなく、口に出したものを自分で聞いて確かめています。だから相づちのある相手といると、ふだんの倍は頭が回ります。
難しいのは、この軽さが浅さと見なされたときです。関心が移ったのは飽きたからではなく、次の枝が見えたからなのに、うまく説明できないまま身軽さを引っ込めてしまうことがあります。けれど風通しは、勝手には生まれません。
誰かが話題を移し、誰かが空気を入れ替えているから、その場の息が続いています。あなたはたいてい、それをやっている側です。散らかったと感じる日は、机の上ではなく、話した相手の顔を三人ぶんだけ思い出してみてください。
線はちゃんと残っています。