ゆりかご月
かに座の月
ゆりかご月の傾向
ゆりかご月は、外の風から中身を守る形をしています。揺りかごは動かないための道具ではなく、揺れをやわらげて眠りを守るための道具です。かに座に月がある人の内側も同じで、外の刺激をそのまま通さず、いったん自分の中で温度を落としてから受け取ります。
だから初対面では静かに見えます。誰を内側に入れるかを、時間をかけて決めているからです。一度内側に入れた人のことは、長く、細かく覚えています。
相手が忘れている一言を覚えていて、必要な日にそっと出してくる。それは記憶力の問題ではなく、その人を抱えると決めた日から、ずっと持ち続けているということです。難しいのは、抱える量に上限があると認めにくいことです。
手が届く範囲を超えても抱え続けて、あとから一度に重くなる。境目を引くのは冷たさではありません。抱えると決めた範囲の内側を静かに保つために、外側との線は必要です。
今日ひとつだけ、抱えなくていいものを置いていってかまいません。あなたが軽いほうが、内側の人はよく眠れます。